会長あいさつ
栃木県司法書士会のホームページにご来訪いただき、誠にありがとうございます。
司法書士というと不動産登記・商業登記の専門家、というイメージが強いかもしれませんが、近年では成年後見、簡裁訴訟代理人、財産管理、民事信託、事業承継、ADR等、実は多岐に渡る分野に活躍の場を広げています。
また当会は、これまでに県内ほぼすべての市町との間で「空家等対策の推進に関する協定」及び「災害時における被災者相談業務の実施に関する協定」を、栃木県農業会議との間では全国初となる「所有者不明農地の解消と利用促進等に関する相互連携協定」をそれぞれ締結するなど、従来のイメージを大きく越えた分野にも進出を果たしています。
加速する高齢化社会により増加する一方の相続及びこれに伴う空き家・所有者不明土
地問題、昨今の物価高騰による生活困窮者問題、頻発する自然災害、少子化による事業
承継者や農業従事者の減少等、近年の日本は過去になく厳しい状況下にあります。ただ、
これは見方を変えれば、われわれ司法書士が直接・間接に関わり、改善や解決に寄与で
きる可能性のある分野が眼前にこれだけ多くある、ということでもあります。
私たち司法書士は「身近な街の法律家」として、常に市民の皆様と共にあります。
私たちの力が、皆様のお困りごと・お悩みごとを解決する一助となれば幸いです。
令和7年8月
栃木県司法書士会 会長 伊藤 憲司